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森喜朗がオリンピック組織委員会会長に就任した理由 [ニュース]

「76歳の細川護煕サンでは、東京オリンピックの時不安だ」と言っている人たちが、76歳の森喜朗サンをオリンピック組織委員長に推すのはどんなギャグなんだろう」
ネット上にこんな言説が飛び回っています。
さて、なぜ森喜朗はこのポストを欲しがったのか?
「請われて就任した」はもちろんパブリックイメージに過ぎません。

ちょっとおさらいをしてみましょう。
彼は小渕総理急死のどさくさに紛れて、青木幹雄、野中広務らとの密室談合を経て総理大臣になった人物です。
小渕氏から病室で次期総理の指名を受けた、という発言をしていましたが、当時危篤に陥っていた小渕氏の病状から「そんなことはありえない」、と担当医師に発言をひっくり返されました。なんの正当性もなく自民党総裁の地位を得、総理大臣に就任したのです。
「密室」報道はマスコミの策略、というのが森喜朗の主張ですが、なぜ密室でないのか?、本当に小渕氏から後継指名を受けたのか?、については明確な反論すらできていません。
総理時代は数々の失言を経て、加藤の乱、えひめ丸事故など、政治的成果以外の話題を振りまき、丸一年で辞任しました。
さて、森喜朗が本領を発揮したのは辞任後です。小泉、安倍、福田と、自ら領袖を務める派閥から続々と総理を輩出。キングメーカーの名をほしいままにしました。
この時期によりはっきりしたのですが、彼の思考回路は、国民のため、の前に自民党の、それも自分に親しい内輪のため、が常に優先します。内輪でうまく物事を回していきたい。それが彼の考え方の根幹にあるように見えます。
安倍首相が2012年の自民党総裁選に出る際、派閥のトップだった町村氏に譲って立候補するな、と諭したのも彼です。町村氏は病気で体調がすぐれなかったにもかかわらず、派閥の論理を優先したわけです。国民不在もはなはだしいですよね。
今回の都知事選についても「原発を論点にするのはおかしい」などと発言しています。おかしいかどうかは選挙民が決めることでしょう。ここでも内輪優先の思考が見え隠れします。

さて総理退任後のキングメーカー時代ですが、この時期にあった過去の売春疑惑訴訟では、逮捕歴のデータ提出を拒否して結審。
また押尾学事件とされる六本木ヒルズでホステスが死亡した事件がありましたが、この死亡したホステスと森喜朗は親交がありました。食事の席でふたりで写っている写真はネット上に散らばっていますから、興味のある方は検索してみてください。
この事件については森喜朗と、森の息子との関係も取り沙汰されています。真偽の程は不明ですが。

そして、今なぜオリンピックの大会組織委員会なのでしょうか? 彼はもともと文教族です。オリンピックは文科省が関わっていますし、スポーツ関連では日本ラグビー協会の会長でもあります。その辺りからゴリ押ししたという意見もあります。
就任後の役割として最重要なのが資金集め。ですから政府やJOCとしては経済人でまとめたかったところでしょうが、キヤノン会長、トヨタ名誉会長など、財界の大物が揃って固辞。
しかし、オリンピックの組織委員会会長といえば、企業イメージにとってもいいことづくめ。財界人だって無理してでも受けたいポストでしょう。
しかしなぜあえて彼らは辞退したのか? そしてなぜ森は「誰も居ないならしょうがないなあ」というポーズで受諾したのか? 裏でいったい何があったのでしょうね。
今後、どういうお金がどういう流れで集まってくるのか? 今後の動向をしっかり見極めていきましょう。


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コメント 2

警備局長代理見習い主任

要するに自分で決めたんだね。
by 警備局長代理見習い主任 (2016-09-29 14:18) 

黒川 緑

Dokosuke様
blogの御説を転載、又は引用させて頂いても良いですか?
by 黒川 緑 (2016-11-29 08:09) 

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